禁煙外来について
タバコをやめたいと思っているけれど、なかなかやめられない方の禁煙をお手伝いする診療科です。医師による具体的なアドバイス、そして禁煙補助薬の処方によりお一人での禁煙に比べ、楽な気持ちで禁煙を目指せます。
禁煙補助薬は、タバコが切れると我慢できなくなるニコチン依存症の症状を軽減することができます。
たくさんの方の禁煙をお手伝いしてきたノウハウがありますので、どうぞお気軽にご相談ください。
禁煙治療の流れ
禁煙治療では、状態を把握する問診や検査、対処法のご相談などを行った上で、お薬を処方します。その後はご来院ごとに検査とカウンセリングを行って、ご不安や新たな対処法についてご相談し、アドバイスを行っていきます。具体的な治療の流れは以下の通りです。
初診
Step1ニコチン依存症の診断
喫煙歴やニコチン依存症のチェックを行い、ニコチン依存症の診断と保険適用の有無を確認します。
Step2一酸化炭素濃度の測定
呼気に含まれる一酸化炭素の濃度を測定します。一酸化炭素は喫煙時にタバコから発生する有害物質です。
Step3禁煙補助薬の説明と禁煙治療中のアドバイス
禁煙補助薬の特徴や使い方をわかりやすく説明します。また、タバコを吸いたくなった場合の、ライフスタイルに応じた適切な対処法をご提案します。
Step4意思確認と禁煙補助薬の処方
直ちに禁煙しようとする意思を確認させていただいたら、禁煙補助薬の処方箋を発行します。
2回目以降の診療
2週間おきに2回目と3回目の受診があります。その後4週間おきに4回目と5回目の受診があります。12週間の治療期間で合計4回の通院が必要です。
診療では、呼気一酸化炭素濃度の測定、禁煙の状態や症状などについてくわしくおうかがいします。ご不安などがありましたら遠慮なくご相談ください。継続するための対処法について、いっしょに考えながら決めていき、アドバイスさせていただきます。 日を追うごとに禁煙に慣れていき、効果も実感できるようになっていきます。禁煙がもたらすさまざまな健康上のメリットなどについてもご紹介し、モチベーションを高く保つお手伝いもしていきます。
保険適用で禁煙治療を受けるための条件
- ニコチン依存症スクリーニングテストで5点以上※テストの実施と判断は医師が行います
- 35歳以上の方の場合、「1日の平均喫煙本数」×これまでの喫煙年数=200以上
- ただちに禁煙を始めたいと考えている
- 禁煙治療を受けることに文書で同意する
- 前回の禁煙治療(保険適用)から1年以上経過している※以前にも禁煙治療を受けたことがある場合
以上5点が当てはまる場合、健康保険が適用されます。