外科について
当院の外科診療では、粉瘤や巻き爪などの小手術を行っています。また必要と判断した場合には、速やかに適切な大学病院などの高度医療機関をご紹介しています。当院の院長は、日本外科学会外科専門医です。そのキャリアを活かし、痛みなどの苦痛を最小限に抑え、丁寧な処置で出来るだけきれいに治すことで、地域の方々のお役に立ちたいと考えています。
粉瘤について
粉瘤は皮下腫瘤の1種です。皮膚の下に皮膚と同じ構造の袋状のものができ、そこに垢などがたまるため、触れるとしこりのように感じます。細菌感染により炎症を起こすことがあり、腫れて大きくなってしまうケースもあります。きれいに治すために、早めに受診をおすすめしています。
症状
患部に触れるとしこりのような異物感があります。気になってしょっちゅう触っていると細菌感染を起こすリスクが上昇しますので、あまり触らず、早めに受診してください。
細菌感染して炎症を起こした炎症性粉瘤は、腫れや赤み、痛みが現れ、膿が発生して巨大になることがあります。また、袋が癒着してしまう可能性もあります。身体中、どの場所にもできる可能性がありますが、顔、頭、背中、お尻にできやすい傾向があります。
原因
体質により粉瘤ができやすい方もおりますが、ヒトパピローマウイルス感染が原因となる場合もあります。ちょっとしたケガやピアスの穴などに粉瘤ができることもよくあります。
検査と治療
外科医であればすぐに診断でき、特に検査は必要ありません。薬物療法がないため、治療には切除が必要です。外来で受けられる小手術です。炎症を起こしている場合には、抗生剤や膿を出す処置などで炎症を鎮めてから切除を行います。
外科専門医として培った経験を活かし、できるだけ切除した傷跡が目立たないようにきれいに治るように切除しています。
粉瘤の手術費用について
粉瘤の治療には、健康保険が適用されますが、大きさ・手術方法・治療箇所によって治療費は異なります。
手術費用 | |
---|---|
3割負担 | 約4,000~28,000円 |
巻き爪(陥入爪)
巻き爪は、足指の爪が湾曲して左右が皮膚に食い込んでいる状態のことです。陥入爪は皮膚に爪が深く食い込んで炎症を起こしている状態です。陥入爪では炎症による出血や膿、激しい痛みが起こり、歩くことができなくなることもあります。
爪切りで深爪や左右両端を深く切ってしまうと巻き爪になりやすいとされています。爪切りの際にはできるだけまっすぐ水平に切るようにしましょう。また、サイズが合っていない靴やハイヒールも巻き爪になりやすいと言われています。
巻き爪・陥入爪の治療
爪にワイヤー等を装着し、湾曲を矯正する治療がありますが、再発リスクも高いため、治療期間が長く、再発リスクも高いため、また健康保険の適用外のため当院ではおすすめしていません。
手術は局所麻酔で行い、外来で受けることができ、そのまま徒歩でお帰りいただけます。再発リスクもないため、症状が悪化している場合や、何度も再発する場合には小手術をおすすめしています。
陥入爪手術
湾曲して皮膚に食い込んでいる部分を切除する手術です。爪が生えてくる部分の爪母も切除するため、巻き込む爪の部分が生えてこなくなって再発が起こりません。ただし、手術後に清潔を保てないと再度膿む可能性がありますので、ご注意ください。
陥入爪の手術は外来で受けることができ、手術自体の所要時間は約10分です。手術後はもちろん徒歩でお帰りいただけます。
局所麻酔を行いますので手術中の痛みはほとんどありません。また、手術後は炎症を予防する抗生剤と痛み止めを処方しています。術後の痛みはほとんどないため、痛み止めを使わない方が多いです。
陥入爪手術の費用
陥入爪の治療には、健康保険が適用されます。
手術費用 | |
---|---|
3割負担 | 約8,000~9,000円(1指の場合) |